まもなく定年を迎える労働者の継続雇用について
業 種 運送業
お困りの問題 労務
経緯
まもなく定年を迎える労働者の継続雇用について。
労働者が希望する通りの条件(待遇、部署、勤務形態等)で継続雇用しなければならないのか?
対応
65歳までの継続雇用は、高年齢者雇用安定法で求められている措置の1つです。
高年齢者雇用安定法が求めているのは、継続雇用制度の導入であって、事業主に定年退職者の希望に合致した労働条件での雇用を義務付けるものではありません。
したがって、事業主の合理的な裁量の範囲の条件を提示していれば、労働者と事業主との間で労働条件等についての合意が得られず、結果的に労働者が継続雇用されることを拒否したとしても、高年齢者雇用安定法違反となるものではありません。
事業主側から提示する労働条件に、合理的な理由があるかを検討する必要があります。
たとえば、これまで事務職に従事してきた労働者に対し、清掃業務での継続雇用を提示したことについて、違法と判断した裁判例があります。
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