Q.中途採用をする際に問題社員を採用するリスクを減らす方法

質問

 現在、弊社は労働力不足もあり、積極的に中途採用を行っています。といっても、前の会社を懲戒解雇される等といった問題社員はなるべく採用したくはありません。そこで、中途採用の応募に面接に来る方がどういった理由で前の会社を辞めたのかについて、調べる方法はありませんか?

 

回答

 前の会社を辞めた理由については、前の会社に問い合わせる等といった方法も考えられますが、現在は、プライバシーや個人情報を理由に回答を拒否されることが多いので、実効性がほとんどありません。

 そこで、お勧めなのが、応募してきた方に、前の会社で退職理由証明書を採ってきてもらうという方法です。労働基準法は第22条1項において、労働者が退職の場合に、在職中の契約内容等について証明書の交付を請求したときは、 使用者は遅滞なくこれを交付しなければならないと規定されています。証明の対象には、退職の事由(退職の事由が解雇の場合にあっては、その理由を含む)も含まれています。請求された会社は当然に事実を書かなければなりません。

 そこで、退職の事由(退職の事由が解雇の場合にあっては、その理由を含む)を記載した退職理由証明書を交付・持参してもらえば、前職の退職理由を確認することができ、結果的に、問題社員を採用するリスクを減らすことができるでしょう。

 採用問題についてお悩みの経営者の方は、この分野に詳しい弁護士にご相談ください。

労働問題に関するご相談メニュー

団体交渉(社外) 団体交渉(社内) 労働審判
解雇 残業代請求・労基署対応 問題社員対策
ハラスメント 就業規則 安全配慮義務
使用者側のご相談は初回無料でお受けしております。お気軽にご相談ください。 神戸事務所 TEL:078-382-3531 姫路事務所 TEL:079-226-8515 受付 平日9:00~21:00 メール受付はこちら