Q&A「事業譲渡②」
テーマ:事業譲渡②
質問
事業譲渡する時の退職金の取り扱いについてどのようにしたらよいのでしょうか。退職金は譲渡会社が支払うものなのでしょうか。また転籍する従業員は譲受会社において勤続年数の引継ぎはできるのでしょうか。
回答
事業譲渡における退職金の取り扱いにつきましては,2つのパターンが存在します。1つは譲渡会社で転籍まで働いた分の退職金を精算して一度支払い,それ以降の分については譲受会社の規定に従うという形と,もう1つは、譲渡会社で働いた分の退職金を譲受会社に引き継ぐという形です。一度譲渡会社で清算することもあれば,譲受会社に引き継いでもらうということもあります。
また,勤続年数ですが,一般的にはベテランの従業員の方であっても勤続年数はリセットされることになります。最も勤続年数をそのまま引き続かせる場合がありますので,一度譲受会社と協議しておいたほうが良いかと思います。
企業は、日々、労働組合からの団体交渉の申し入れ、元従業員からの残業代請求、ハラスメント(パワハラ、セクハラ)の訴え、解雇に伴うトラブルなど、あらゆる課題を抱えています。誰にも相談できずに悩まれていらっしゃる経営者の皆様も多いと思いますが、まずは一度、労働問題に強い弁護士にご相談ください。